建築物の形体(体構)とその太極(中心)とは
『太極』とは何か?
日本では昔から『一家の大黒柱』と言えば、その一家全員を守り・養い・育む絶対的存在の中心人物(経済的・情報的中核)をさしますね。
『太極』とは、この「大黒柱」の語源とされいて、建物の中心にあり、建物全体をしっかりと支える太い柱を象徴する物理的(形体的)中心点を言います。
建築物の形体(九氣建築学では「体構」と呼びます)をデザインするにあたり、その建築物が持つ「保気(ほき)」が情報空間(用構:天と地の波動)と物理空間(体構:建築の形体)とが連携と統制を支配するための建築物の中心点( 九氣建築学では「太極」と呼びます)をまず確定する必要があります。
なぜ、各層(階)で太極を決める必要があるのか?
立体的建築階層の数によって、それぞれの階層で太極を決めることが必要となります。
例えば、7階建ての百貨店を考えた場合に、最上階から貴金属類、美術品、高級ブランド品、ファッション用品などの高額購入顧客を対象としたレイアウトを施し、”デパ地下”と称される地下販売フロアはお惣菜や食品などの大衆向け商材を販売するのが百貨店の伝統的ビジネススタイルです。
その理由は、各フロア(階層)毎に対象クライアントの購入スタイルやneeds/wantsが異なることから、売り場のレイアウトをプランニングする必要があるからです。
1例としては、高級ブランド品フロアでは乾(いぬい)方位(太極から北東方位側)のフロアスペースからブランド価値の高いショップをレイアウトしていきます。
そのテナントの販売成果を、数年の契約期間が終了した時に検証し、好成績でなければテナント条件の見直し、テナント変更、あるいはフロア全体の全面改装、となることもあります。
- 太極の決定で体構(物理空間)の設計デザインが決まる
- 建物の用構(情報空間)活用で、住居人の幸慶(幸福と慶事)や事業繁栄が決まる
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