氣学

量子力学で考える ”氣”

 

私たち日本人が日常的に何気なく使っている「気」とは、具体的にはどんなものでしょうか?

私が過去20年ほど以前に本業としていた司法通訳翻訳業界で、当時非常に多く発生していた訴訟問題の一つに日本と海外(特に西洋諸国)との「医療訴訟」がありました。
そこでもっとも翻訳者や通訳者が困惑していた内容が、「中医学」や「鍼灸治療」、「気功治療」の中心理念にある”氣”についてでした。


 実は、当時の西欧語圏には「氣」を適切に翻訳する語を探すのが大変困難でした。と言うよりは、むしろ「氣」に該当する言葉は存在しないと言った方が適切でした。
ですからこの場合は、ただ「Qi チー」と中国語の普通語の発音を表記するだけでした。

見方を変えると、

西洋の古典的自然科学では、”氣”はオカルトだった


ですから、西洋社会では「裕気取り」や「方位取り」の基本理念である
「氣が存在する方角と位置」の概念や発想がなく、西洋人は日本人やアジア人のような「方位」や「風水」を重んじる社会的思想がないことから、20世紀までの西洋社会では”氣”はオカルト的な考えと思われていたのです。

 古代中国では、

「氣」とは、天地にあるすべてのものに存在する根元的なエネルギーで、非常に微細だが常に振動しているものと考えられていました。それは、物理として考えられ、地上に生きる生物や自然現象のエネルギーの元と考えられていたのです。
それが今から2500年以前にすでに考えられていたとは、本当に驚くべき事です。

ようやく西暦2000年を過ぎた頃から、量子力学や素粒子理論(最新のひも理論)などが一般書として巷に出始め、そして2002年にノーベル物理学賞を受賞された日本の物理学/天文学者の小柴昌俊氏が、ご自身が設計を指導・監督したカミオカンデによって史上初めて太陽系外で発生したニュートリノの観測に成功したことから、宇宙は真空(なにも無い)ではなく、無尽蔵のエネルギーが存在することが一般人の私たちが知ることとなりました。

それでもこのような物理学はやはり一般人には縁遠いものですが、その宇宙エネルギーである「氣」の理解を補足してくれる考え方を上手に説明してくれる文献がありました。

それは、五木寛之氏の著書「気の発見」です。そこには下記のような箇所があります。

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『西洋医学が人体解剖学から発展し、しかもそれは死体を解剖することから発したことを考えますと、死体からは目に見えない「気」に該当するものは発見され得なかったからではないだろうか。また逆に、中国医学では、古来より生身の人間を研究した結果、経絡や経穴、経脈といった「気」と「気の流れ」を発見できたと思われる』。
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彼らの近代は、デカルトの二元論に則って、科学と信仰というものをきっぱり分けてきました。そして、医療は、科学の分野と考え、実証的な方向で学問を発達させてきたわけです。そのなかで、気という目に見えないものは、宗教の範疇に入れて考える。だから、医療行為や健康に関わることとはどうしても考えられないのではないでしょうか。

五木寛之氏の著書「気の発見」

 

現代の最新科学がようやくたどり着いた技術で、物質の観察可能な大きさの限界
10の-(マイナス)16乗とされる中で、宇宙エネルギー(素粒子である氣)の大きさが10の-18乗と考えられているそうです。
ですので、現時点ではまだ見えない素粒子が振動している「氣=エネルギー」の存在が、オカルトや迷信の域を超えて学習でき、そして体感できるる日がもう間もなく来ることは確実、と私は期待と希望でワクワクしています。

考えてみれば、コペルニクスやガリレオの”地動説”も、当時としてはかなり胡散臭い話しだったと察します。
またベンジャミンフランクリンの「雷の正体は電気である」という発見以前から、雷も電気もいつでもそこに存在していて、一般の人々はただその存在に気付いていずに、かつその使い方を知らなかっただけだでした。

同じ様に、今では量子力学で説明できる”引寄せの法則”も昔から存在していたが、照明されていなかっただけです。

九氣家相学では、この ”引寄せの法則” で説明をしていきたいと考えています。

 

 

ABOUT ME
小熊 九太朗
青山学院大学経営学部卒業後、実父が運営する会社で経営に携わる。25歳の時に父の薦めで会社運営の傍ら、 日本の気学の宗祖 “園田真次郎師” の直系ご子息”故・矢島滋規氏”より、陰陽学、易学、九星学、十干十二支学を基本とする氣學を学ぶ。 その後、父の急死から、企業経営を継承し、45歳を機に「氣學」研究をさらに深める。 従来の氣學に、中医学(経絡)や筋膜リリースの要素もも研究に加え、易学と四柱推命も合わせた「気学教室」、「五行セラピーセミナー」などを、東京・シンガポールで開催の実績あり。 占い師養成スクール講師、個人鑑定歴は25年以上に及ぶが、占い師に頼らない潜在意識への“気付きツール”、また医薬に頼らない”家庭の養生法”として、すべての人に氣學を身に着けていただきたいと言う思いから、わかりやく氣學を解説するように心がけている。 現在は秋田県に在住。
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